例えば広告。「超高速新幹線、東京~大阪、5分で行けます」こう書いてあったら
どう思います?「嘘~ん」ですよね。「双方向料理番組、画面から料理取り出せます」
って書いてあったらどう思います?「またまた~」ですよね。
では「ナノテク炊飯ジャー、1週間炊き立ての味をキープ!」これはどうでしょう。
前ふたつに比べれば、頭ごなしに疑う人は少ないと思います。(2006年5月の時点
ではまだこんなのありません。残念)
僕達にとってテクノロジーの進化は、肌で難易度を察することができるほど身近な
ものです。実際の技術的なことは分からなくても、何となく「無理っぽい」か「出来る
っぽい」の判断はできます。
「ポケットに入れて持ち歩ける電話、誕生」これはどうでしょう。「嘘~ん」とか
「またまた~」とか「無理だ」とか、今は誰も言いません。
しかし、お父さんお母さんの子供の頃なら話は違います。
”絶対” という冠をつけられるほどの ”無理” も、努力と奇跡に彩られて ”当たり前”
に化けることがあります。だから ”絶対” なんて、絶対誰にも言えないのです。
100年ちょい前のアメリカに、こんなことを言った兄弟がいました。
「空、飛べます」
周りからは「嘘~ん」とか「無理だ」とか「バカだ」とか「変態」とか、いろいろ
言われたようです。パイオニアは常に逆境に立つものです。
この『TAKE OFF』は3人の男達による物語です。彼等は「出来るっぽい」事が
出来なかったり、「無理っぽい」事が出来ちゃったりします。
これは誰もが日常で経験する普通のことだと思います。乗れなかった自転車に乗れ
たこと、覚えてますか? 手に入るはずのものが売り切れてたこと、覚えてますか?
会えるはずの人に会えなかったこと、会えないはずの人に会えたこと・・・。
生きてると思い通りにいかないことばかりです。そういうことの積み重ねが、生きる
ということなのかもしれない、とも思います。
ライト兄弟のファーストフライトは12秒だそうです。たったの12秒とも言えますが、
20世紀で最も価値のある12秒とも言えるでしょう。
物事の価値は人によって違います。どうぞあなたにとっての価値を大切にして下さ
い。そうすることが、残念だったり嬉しかったり、日常に隠れた素晴らしいドラマを
捕まえるコツなんだと、僕は信じています。
KKP#5『TAKE OFF』へようこそお越し下さいました。3人の男達による馬鹿
馬鹿しくも華々しい一生懸命を、どうぞごゆっくりお楽しみ下さい。この作品をご覧
頂くひと時が、あなたにとって価値ある時間になることを心から願うばかりです。
そうそう、”ポケットに入れて持ち歩ける電話” の電源は、お切り下さいね。
小林賢太郎
今日買ったコアラのマーチがすげぇ。「TEL171�… on Twitpic
今日買ったコアラのマーチがすげぇ。「TEL171」て書いたボード持っとる。